ガンスリと僕。 by パン友

※記事鋭意作成中※


こんばんは。一日ぶりですね、パン友です。
普段はほぼ放置なこのブログで2日続けて更新とか、中々にして珍しいことなんで、明日は東京も雪かもしれません。(いや、予報では晴れっぽいですがね…w

それもこれも、今週は自分の中で大好き過ぎる作品であるところの二大大作の発売に依るものでして。。
昨日の3月のライオンと言い、本当に幸せな週初めでした!


…というわけで、本日発売の15巻をもって、愛するガンスリが完結いたしました。

GUNSLINGER GIRL(15) with Libretto!II (電撃コミックス)

GUNSLINGER GIRL(15) with Libretto!II (電撃コミックス)

またこのタイミングを狙っていたかのように、作者である相田先生が第16回文化庁メディア芸術祭のマンガ部門で優秀賞を受賞されたりなんかして、今新たに火がつき始めているようです。


…うん、正直今更かよ!とは思わなくもないわけですが、それも古参を気取った痛い一オタクの戯言でしかないのですね、わかります…(ぇ
兎に角、相田先生おめでとうございます!!
この調子で今後もご活躍頂けることを心からお祈りいたします。


さて、今回この記事を書くにあたり、どういった内容にしていくかという肝心ところを決めずに書き始めてしまっており、このままでは恐らく取りとめのない内容での御目汚しとなってしまう予感がバリバリあるわけでして・・・

一応最終巻である15巻を中心に記事をまとめていくつもりではあるのですが、これまでこのブログでは特に取り上げることもなかった作品でもあり、正直いきなりクライマックスの説明だけしても微妙ではないかと懸念しておるわけです。


なので、まずは私とガンスリの馴れ初めなんぞから書きだしていき、その上で簡単にストーリーについても紹介させていただこうかなー、と。
まぁこれも結局自己満足でしかないわけですが、自分のガンスリ愛を再確認する意味でも良い機会であると思うし、それから(ここらでまとめとかんと、今後語れる日は来ないのではないか…)とも考え、勝手気ままに書き殴っていくことにします。
一応後半で15巻のこともレビューするので、「前置き長くてうざい!」という方がもしいらっしゃればそこから読み進めて頂ければ幸いです。
では回想スタート〜。



私とガンスリの出逢いというのを改めて思い出しみると、それは私がまだいたいけな高校生であったときにまで遡ります。
当時の私は、アレな小説や漫画、ゲームに興じる痛い子どもから脱却しようと奮闘していた時期でもあり、こういった漫画などもジャンプやマガジンなどの一般的な少年漫画などをのぞき、ほぼ目を背けて生き始めていたときでした。
この辺はなんだか漫画版『悪の華』の主人公君と少し似ています。

惡の華(7) (講談社コミックス)

惡の華(7) (講談社コミックス)

いや、これに出てくるようなメガネっ子な女子とかはついに登場しなかったのですがね…←
兎に角、少し落ち着いて“学生らしく生きてみようじゃないか!”と、勉強や部活などに精を出し始めていた時期だったのです。
それで秋も深まる部活帰りの夕方頃、友人と数名で本屋へと赴き、いつものように少年雑誌に手を取ろうとしたのですが・・・

見つけてしまったわけですな、あの表紙を。

GUNSLINGER GIRL 1 (電撃コミックス)

GUNSLINGER GIRL 1 (電撃コミックス)

なんだか良く分からないのですが、この表紙を見た瞬間自分の中で電撃が走ったような感覚に襲われたのです。
今にして思えば、これが普通の恋愛における女性との出会いとかなら(ありがちではあるけど)なんて理想的な恋であろうかとは思うわけですが、それが偶々このヘンリエッタさんだったからさぁ大変。
他者から見れば一々そんなことで悩まんでも…ってな話しでしょうが、脱オタしかけていた当時の私にしてみれば、これはなんとも甘い毒。
数分間の脳内葛藤を引き起こす結果に…
しかも裏を返せば、電撃コミックだとぉ・・・
これほど中学時に自分の業の深さを意識させらたレーベルはないわけで、一端は平台に戻しかけたわけですが、、

まぁ結局買いましたよね(笑)
いや、漫画一冊くらいがなんだとw当時から意思の弱い子どもだったわけです…

その日家に帰り、当時からの習慣であるいつもの流れで、寝床に就く前に読み始めました。


全てが衝撃的で面白く、読み切った後はそれまで想定していた一般人化計画などはどこ吹く風。
「…はぁ、エッタぁ。。」と甘い腐れきった声で漏らす、一人の萌え豚へとクラスチェンジ?していたわけです。

…うん、これだけだとこのマンガは所謂萌えオタ御用達漫画の内の一冊でしかないのか、という話になってしまうので、ここからは某百科事典さんのあらすじ解説なんかも交えつつ語っていきます。

Wikipediaより〜
「少女に与えられたのは、大きな銃と小さな幸せ。」 単行本1巻帯
物語の舞台は架空の現代イタリアを中心としたヨーロッパ。イタリアは国内に地域間対立や思想対立を抱え、テロや暗殺などの暴力活動が絶えなかった。イタリア政府・首相府は、表向きには障害者への様々な支援を行う組織として公益法人社会福祉公社」を設立する。しかしその実態は、身体に障害を持った少女たちを集め、身体の改造と洗脳を行い、反政府組織に対する暗殺をはじめとした超法規的活動を行わせる闇の面を持った組織だった。少女たちは、「義体」と呼ばれる人工の肉体と引き換えに、時に危険すら顧みられることなく銃を手に戦う運命を背負わされた。


可愛いキャラクター達とは裏腹に、なんとも生々しい設定であろうか…
しかしその銃と少女という、一見すると明らかに不釣り合いなバランスは、ある一定の調和を保ちながら私の脳髄へと刺激を与えてくれました。
うむ、無機な銃と無垢な少女か…これは良いコラボだね!
と、やっと直りかけてきていた(と信じていた)私の脳は勝手に自己納得し、結果なんか色々戻ってこれないことになりました、と。(ぇ…

相田先生の描写力も素晴らしく、数多く登場するキャラクターの中で、最初はやはりエッタたんに恋をしました。
条件付けという縛りはあるものの、ある種年相応でしかない盲目的な恋心を抱きつつ、そのジョゼさんに褒められたい一心であんなことができてしまうあたり、これはマジモンの恋愛漫画だ!と、まぁ最初は感じたわけですね。
しかし何度も読み直すうち、その気持ちは早くも揺らいでいくことになります。
こういったキナ臭い戦闘の背景を細やかに描きつつ、その上で垣間見えてくる、スパイスとしての少女性にこそ本当の魅力があるのだという感覚にシフトしていき、その流れでより戦闘能力に特化し、また自己を確立しかけた大人のトリエラにこそ大きな魅力を感じるべきなのではないか、と幼き日の私は思ったわけであります。
あとトリエラの過去は壮絶すぎて辛い感覚しか抱けなかったのが、何度も読み込む上で麻痺していき、(こういったハンディ(辛い記憶)だって個性だよね!一緒に乗り越えられたら最高じゃね?)みたいな斜に構えた見方がしたかった御年頃、というのもあるかもしれません。(今にして思えば凄く不謹慎ですね…
結局エッタ、トリエラの間を何度も行ったり来たりしながらただただ次の巻を待つことになりました。
(当初は義体の根本的な倫理問題や児童虐待、人身売買などの件についても語ろうかと思ってたのですが、あまりに長くなりそうなのと、また私自身の言葉の力が明らかに不足していると気づいてしまったためここでは省きます。
そもそもそういった観点から語りだすと、反対にエンタメとしての魅力については何も語れなくなってしまい、それでは本末転倒も良いところだと感じて…またどこかで駄文を書き殴れる機会を窺います。


またその嗜好のブレについてもここでは流石に語りきれる自信がないので省きます。(そもそも誰も聴きたくないでしょうが…

……。
その後第一巻を買ってまもなく、(相田先生って同人出身なんだ!集めよう!)と思い立ち、ネットや同人古書店などを再び散策する日々が始まるのです。
あぁ、なんつーかもう駄目すぎて書いてて辛くなってきた。。

ただ掲載紙の電撃大王が月一の刊行ペースであるため、そこまで焦って読むこともなく、次の巻が出るまでは何度も既刊本を読みなおし、ガンスリ熱をしたためて…、という日々が続きました。

いやぁ、色々ありましたね・・・(という逃げ。だってこの感じで一冊ずつ思い出語ってたらとてもじゃないけど語り切れるわけがないっ!

なんで各主要キャラについて、私なりの思いを書くにとどめておきます。

まずは義体
アンジェの死は泣きました。歌えない第九を口ずさみつつ泣きました。
同人版のパスタの国は今も大切にとってあり、心がささくれだったときに読むと優しい気持になれます。
全ての始まりにして、最初の終わり。ここを超えて更に物語は加速していきます。


クラエスの言葉である『今を愉しめ』は、未だ私にとって忘れられない、大事な格言となりました。
担当官を亡くした後も自分に与えられた任務は精一杯果たすよう努めるその姿勢は、痛ましくもあり、同時に弱い自分に勇気を与えてくれました。
好きな本と植物に囲まれ、時々疲れても静かな日常を望んだ彼女も、そして最終巻では傍観者としての役割を果たした彼女も、どちらも眩しいくらいに立派でした。


リコは良い子だなぁ。途中、このままずっとジャンに振り向いてもらえないんじゃないかと思って、純粋に可哀そうになって泣きました。条件付けの影響を一番受けていたのは、実はこの子なんじゃないかと、今は思います。
クライマックスで「私のために生きて!」なんて言われたら、今日もなんとか生きていくしかないのです。“今日も生きている”という実感がある限りは。。

ペトロがでてきたときは、正直あまり嬉しくありませんでした。なんというか、それほどまでに一期生が好きすぎたせいか、これで旧義体達の出番が減ったら嫌だなぁ、と。
最終巻を読み終えた今は、素直にごめんなさいと、ただそれだけ・・・

また義体ではありませんが、個人的にも大好きなピノッキオについて。
トリエラ熱がMAXだった時期にあの戦闘だったため、色々と複雑な思いではあったのですが、彼の真面目で思慮深く物事に対する姿勢と、それ故に生きづらさを感じているところなんかはドストエフスキーやヘッセなどの小説によく登場する少年を想起させ、これらの御話に共感することが多かった自分としては嫌いになどなれなかった。ただただ切ない…


他、担当官(特に思い入れの強い人物のみ)。
ジョゼ。彼が兄であるジャンから怒られる際、「今日は煙草にも酒にも頼らず反省するんだな」と言われていたシーンが何故か頭に強く焼き付いています。兄とは違い、残酷になりきれない優しさを持つが故の気苦労は次第に彼の心をすり減らしていくことに。
でもその人間臭さが堪らなく良い。女々しくたっていいじゃない!


そしてその兄ジャン。彼は冷徹な男という印象が強く、当初は(もっとリコに興味持ってやれよ!)と何度も思ったわけですが、実の妹を亡くした過去を知ってからは何も思えなくなってしまいました。そしてラストにあんな展開で落としてくるとは…間違いなく15巻のMVPは彼だと思います。泣かされました。


そしてヒルシャ―。
もうね、全てが好きすぎてアレです。。本当に馬鹿な人…でも好きすぎて・・・あぁっ、もうっ・・・!!

トリエラ。
登場時から格好良すぎてね、前述の通りヘンリエッタから浮気すること多数。
ぶっちゃけ未だ目下絞り切れないです。。
その凛としたビジュアルは勿論、キッチリとしたスーツに身を包んだ背中から漂ってくる哀愁とか、他の義体達に対する姉御肌なところとか、そして何より自己の過去にアイロニックなまでに縛りつけられながらも、必死でヒルシャ―を守りたいと願う、痛々しも美しい少女性の魅力に、やられないわけがないでしょうが。。
不器用ながらも最後まで彼女に愛を注いでくれたヒルシャ―には心からの賛辞を。
そして最後まで戦い抜いた彼女には、今一度安らかな眠りを――。


ヘンリエッタ
思い入れが強すぎて、正直何書いていいのかわかりませんが、兎に角好きでした。
この子がいなければガンスリの魅力は語れないし、巻中どんなにキツい展開があっても彼女がジョゼを愛していることがわかる限りは見届けようと思わせてくれた。
これほどの少女性を纏ったキャラクターというのに今後出会えるのだろうかと、正直今は不安しかありません。
そして今目の前にアマーティのヴァイオリンを持っている子がいたら、きっとそれだけで目を奪われてしまうでしょう。
そうです。最早病気なのです。それはそれは幸せな。


さて、総括はその辺で、ここから15巻の感想に移ります。

GUNSLINGER GIRL(15) (電撃コミックス)

GUNSLINGER GIRL(15) (電撃コミックス)

冒頭、この時点で先に突入していたヘンリエッタ、トリエラ両名とその担当官二名は死亡していたことを改めて突き付けられる。

わかっていたことではあるけど、この時点で鬱。
読み進めるのが辛くて辛くてしょうがなかった。

五共和国派の・・・・・・






続く。。。。。。。。。。。。。つーか、今日はもう色々限界ですorz



羽海野せんせ〜・・・・・!!!ヽ(;▽;)ノヽ(;▽;)ノヽ(;▽;)ノヽ(;▽;)ノ