映画の話し・・・   by M-san

先週の土曜日に観に行った『文学少女』の劇場版について、印象に残ったところだけちょっと感想とか書いてみようかなと思います。


上映開始直後、笑うの必死に堪えてました。
なぜか。
一つ、絵が原作と違いすぎる。
まぁ当たり前の話です。それに公開前に見ていてわかってもいたし、慣れてるくらい見ていたはずだったんですけど・・・
でも改め見たぼさぼさ頭の琴吹さんと、黒髪すぎる遠子先輩は特に・・・
二つ、声と絵があってない。
これは、特に遠子先輩です。あのビジュアルで、花澤さんはなかったです。原作っぽい絵だったらありでしたけど・・・
でも、言葉くんは違和感なかったです。
三つ、想像していた文学少女にはないコミカルすぎるラブコメみたいなシーン。
遠子先輩と言葉くんの文芸室での日常のシーンが・・・
もうおかしかった。
原作が好きで、劇場版やるという情報を手に入れてから気になって、ちょっとは期待してたんですけど、それを見事なまでに壊された感じです。『失敗した』と思いました。誘った風情さんには申し訳ないとも思った。
ちゃんとしたものを作った人達に申し訳ないんですけど、そこまで言わしてもらいます。
でも、ほんの数分で慣れたというか、諦めがついたというか・・・


琴吹さんと美羽の病室での取っ組み合いをする喧嘩のシーンから美羽の独白(?)まで。
あれはすごかったよ。
原作読んでてここは誰がやろうと表現無理だろうと思ってたんですけど・・・
琴吹さん役の水樹さんと美羽役の平野さんのあの演技は文句ないです。演技のいろはすらわからない素人の僕が偉そうなこと言って失礼なのはわかってるんですけど・・・
あそこまでやってくれて『ありがとう』と、お二人に直接お礼を言いたいです。
文学少女の一番の見ものと言ってもいいかも。


プラネタリウムでのシーン。
まずは原作から。
僕はボロ泣きでした。
ここで、言葉くんは小説をまた書こうという感情が芽生えだしたところではないでしょうか。はっきりとは表現されてなかったと思いますが・・・
他のキャラクターも、ここで自分の夢を語っています。琴吹さん、美羽、千愛、流人、麻貴先輩の5人のほぼ全員。だったような・・・
その中でも、千愛のはもう・・・
それで、映画版。
美羽だけの語りで、なんか物足りないんじゃかと思いましたが、内容は十分すぎるくらいで表現されていて、原作みたく全員分語らしたら尺たらないし中途半端になるかんじでした。
でも物足りないなぁ。全員分やって欲しかったなぁ。欲張り過ぎかぁ。全員分やるとしたら前半部分を大きく変えることになるし・・・


最後のシーンの二つ。
電車で言葉くんと遠子先輩が別れるところと、数年後1人暮らしして小説家として頑張る言葉くんの仕事場兼自宅のところ。
まず、電車でお別れのところ。
『言葉くんそれはないよ。それやっちゃだめでしょ。原作でもしてないのに(たぶん)』と思いました。
まぁここは劇場版見て下さいと言っておきます。わからなかったり、聞きたくなったら教えます。大した話ではないですけどのね。個人的にちょっとがっかりしました。
数年後の話し。
『ここはこれ持って、あれ巻いてをしないの?それで君が開けるんじゃないの?なんでしないの?』でした。映画観終わった後に、風情さんにも聞いたら、「やるの期待してたのにやらなかったね」って、いってました。
ふたり共で期待してたのにちょっと残念でした。
ここも劇場版見て下さいと言っておきます。それでわからなかったり、聞きたくなったら教えます。大した話ではないですけどのね。


サブキャラの扱い方。
酷いよ。酷過ぎるよ。
千愛、流人、麻貴先輩・・・
この3人が森ちゃんとか言葉の妹とかと同じ扱いだった・・・
3人合わせて5分もなかったと思うし・・・
特に麻貴先輩なんて、短い台詞を2つしゃべって終わり。登場はたぶん多く見ても30秒ぐらいだけだったはず・・・
なんという声優(伊藤静)の無駄遣いと思いました。
そうそう、言葉くんの両親しっかりでてるし、流人のお母さんも出てたなぁ。
中途半端にキャラクター出すんならいっそキャラクター削除しちゃえばよかったのにと思った。


結構、不評を書きましたが、観終わったらまた原作を読みなおそうかなと思いました。
やっぱり、ちょっと物足りない感じはあったのかな・・・
それとも面白かったからかな・・・
これから『文学少女』に触れる人、興味がある人には、どういう世界観なのか知るにはいいかも。それで、観て面白そうだなとか原作を読んでみたいなぁ思ったら、2巻までは読んで、どうだかを考えてほしいです。そして、続き気になってしょうがない、琴吹さん可愛いと思う人はもう、ようこそ『文学少女』の世界へってかんじですよ。


こんなんが劇場版『文学少女』の感想といったところです。
まとめる力ないし、語学力ないからわかりづらかったと思うけど伝われば幸いです。